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【音楽の感想】Michael Buble – 『Crazy Love』 (2009) 4thアルバム

公開日: : 音楽 ,

 高い歌唱力による、大人の音楽

 

Crazy Love

Crazy Love

今回は初めての音楽レビューになります。

これまでの投稿が明らかに映画に偏っていますので、他ジャンルにも手を出していこうかなとふと思いまして、気になるアルバムを探してみました。最初の投稿だからと言って、昔から何度も聞いている大好きなアルバムにするのはなんだか味気なかったので、“名前と数曲くらいは知ってるけどアルバムは持ってないアーティスト”というのを条件に選びました。

そこで目についたのがこの、Michael Buble(マイケル・ブーブレ)の 4thアルバム『Crazy Love(クレイジー・ラヴ)』

以前、Youtubeで彼の『Haven’t Met You Yet』という曲を聴いたときに良い曲だなと思ってから、頭の片隅でなんとなく気になっていた歌手でした。思いついたときは、これだ!と思いましたね。というわけで、その曲が入っているアルバムを早速探してきた次第です。

↓Michael Bublé – Haven’t Met You Yet [Official Music Video](音量注意)

https://www.youtube.com/watch?v=1AJmKkU5POA 

歌が上手い!

歌唱力高すぎですね。聴いて良かったと思えるアルバムでした。『Haven’t Met You Yet』はもちろん楽しくて素晴らしい曲なんですけど、その他の豪華なカバー曲達がまた良いんです。有名曲のおしゃれなジャズアレンジからビッグバンドの重厚な曲まで様々。こんなに濃密でいいのか?と言いたくなるほど豪華でした。では、細かい感想はまた後程。

Michael Bubleという人物

ところで、皆さんはご存じですか?このMichael Bubleという人物を。

恥ずかしながら、正直なところ私はよく知りませんでした。

この記事をご覧になっているということは、彼にそれなりに興味をお持ちの方も多いと思いますし、おそらく私より詳しい方がたくさんおられるでしょう。ですのですぐに感想に入っていきたいと思いますが、全くご存じない方のために、ネットで得た付け焼刃の知識で、軽く解説しておきましょう。詳しい方は解説部分は飛ばして頂くか、温かく見守って頂ければと思います。

彼のデビューのきっかけや諸歴に関しては、wikipediaに載っておりますので割愛しまして、Michael Bubleという人物の要点を掻い摘んで話すと、以下の通りです。

  • ビッグバンドジャズ・ブルースのカナダ人歌手
  • でもジャンルにとらわれずに、結構幅広く歌っているらしい
  • どうやら過去の名曲のカバーが多く、古き良きアメリカンポップ好きにはたまらない
  • 高い歌唱力により、全世界で絶大な人気を誇る実力派
  • ビッグバンドの重厚で華やかなサウンドに、感情豊かな甘い歌声が心地よい
  • ちなみに本場では、少々高齢の奥様方に特に人気があるそう

出すアルバム出すアルバムで全米No.1や全世界で400万枚超えは当たり前の超売れっ子ですが、日本での知名度や人気はちょっといまいちな印象。昔のアメリカンポップが好きっていう人が、日本人には少ないのかもしれませんね。

『Crazy Love』というアルバムのラインナップと解説

そんな彼が2009年に4thアルバムとなる『Crazy Love』を発売。

すると、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなど世界各国でチャート1位を獲得。恐ろしいことに、発売2ヶ月で400万枚を突破したらしいです。

↓Michael Bublé – Crazy Love Album Trailer [Extra] [アルバム公式トレーラー]

上の動画で、いくつか聞き覚えのある曲もあるんじゃないでしょうか?

それもそのはず。

『Crazy Love』は、全13曲中オリジナル曲は2曲だけ。残り11曲は全て、過去の名曲のカバーソングになっています。このカバー曲のラインナップがすごいのなんのって、ザ・昔の名曲、って感じのスタンダードナンバーだらけなんです

ちなみに日本版には、14曲目にこれまた有名曲のカバー『Some Kind Of Wonderful / サム・カインド・オブ・ワンダフル』、15曲目に『Haven’t Met You Yet / 素顔の君に』のカラオケバージョンが入っています。購入される際は注意してくださいね。

ここで、収録曲と曲の紹介をざっとしておきます。


 

  1. Cry Me A River / クライ・ミー・ア・リヴァー
    1955年にJulie London(ジュリー・ロンドン)の歌唱で大ヒットした名曲
  2. All Of Me / オール・オブ・ミー
    1931年に作曲され、多くの人が演奏し歌ってきたジャズ・スタンダード
  3. Georgia On My Mind / わが心のジョージア
    1930年にHoagy Carmichael(ホーギー・カーマイケル)が作曲。1960年のRay Charles(レイ・チャールズ)の歌唱が日本でもお馴染みの名曲
  4. Crazy Love / クレイジー・ラヴ
    1970年に発表されたVan Morrison(ヴァン・モリソン)のヒット曲
  5. Haven’t Met You Yet / 素顔のきみに
    オリジナル曲
  6. All I Do Is Dream Of You / あなたの夢ばかり
    ミュージカル映画『Singin’ in the Rain(雨に歌えば)』の挿入歌として有名
  7. Hold On / ホールド・オン
    オリジナル曲
  8. Heartache Tonight / ハートエイク・トゥナイト
    1970年代に活躍したカントリーロックバンドEagles(イーグルス)のヒット曲
  9. You’re Nobody Till Somebody Loves You / 誰かがあなたを愛すまで
    Dean Martin(ディーン・マーティン)が歌ったことで有名なバラードナンバー
  10. Baby [You’ve Got What It Takes] / ベイビー(ユーヴ・ガット・ホワット・イット・テイクス)
    1960年にBrook Benton(ブルック・ベントン) とDinah Washington(ダイナ・ワシントン)が歌ったデュエット曲
  11. At This Moment / アット・ディス・モーメント
    1981年Billy Vera & The Beaters(ビリー・ヴェラ&ザ・ビーターズ)のヒット曲
  12. Stardust / スターダスト
    1927年Hoagy Carmichael(ホーギー・カーマイケル)発表のジャズのスタンダード・ナンバー。同作曲者の『Georgia On My Mind』と同様に歌い継がれている
  13. Whatever It Takes / ホワットエヴァー・イット・テイクス
    2004年にRon Sexsmith (ロン・セクスミス)が発表した、7thアルバム『Retriever(レトリバー)』の1曲
  14. Some Kind Of Wonderful / サム・カインド・オブ・ワンダフル (*Bonus Track)
    1961年にCarole King(キャロル・キング)とGerry Goffin(ジェリー・ゴフィン)が作曲しThe Drifters(ドリフターズ)が歌ったヒット曲
  15. Haven’t Met You Yet(Instrumental Version) / 素顔のきみに(オリジナル・カラオケ)(*Bonus Track)

 


 

なんじゃこりゃ!

有名曲の嵐。相当の自信がないと恐れ多くてこんなの発表できません。そして期待を裏切らず、歌はめちゃめちゃ上手いという。ビッグバンドでアレンジされた大人な雰囲気に、まるでジャズバーで飲んでるかのようなおしゃれ感でした

なんでしょう日本で言うと演歌や歌謡曲のカバーアルバムみたいなもんなんですかね。特に詳しくない筆者から見ても驚きのラインナップですから、アメリカ人がこれを見てどう思うのかは想像できません。ちょっと気になります。

それではいくつかピックアップして感想を。

4曲目 Crazy Love / クレイジー・ラヴ

まずはアルバムの名前にもなっているこの曲。

↓Michael Bublé – Crazy Love (Video)  公式動画

1970年に発表されたVan Morrison(ヴァン・モリソン)のヒット曲のカバー。

ホント素晴らしいです。曲自体は普通の名曲(?)というか、落ち着いた穏やかな雰囲気で愛を歌った、いかにも昔の名曲といった普通の感じです。もともとの曲が良いっていうのもあるんですけど、原曲の雰囲気に沿った形で、綺麗に優しく歌い上げています。

声を張り上げる箇所もなくゆったりとしたこういう曲って、結構聴かせるのは難しいんですよね。一言一言を丁寧に感情をこめて歌い上げていて、やっぱり歌唱力高いなあ、と感動しました。

愛の温かさが伝わってきます。うーん素晴らしい。

奥様方が心を奪われるのもわかる気がします。

5曲目 Haven’t Met You Yet / 素顔のきみに

続いて冒頭でも紹介したこの曲。

↓Michael Bublé – Haven’t Met You Yet [Official Music Video](音量注意)

https://www.youtube.com/watch?v=1AJmKkU5POA 

※元動画の設定によりURLでのリンクですがご了承ください。

彼のオリジナルソング。底抜けに明るい曲です。ザ・ポジティブ。

といっても、実は別れの歌ですね。

『また別れてしまったけど、次こそ上手くいくんだ、まだ出会ってない君となら(I just haven’t met you yet)』という、ポジティブさが素敵です。失恋したときはこういう曲を聴いて元気になりましょう。ついつい身体が揺れてしまうでしょう。

明るい別れの曲って日本にはあまりないような気がします。感傷に浸りたくなる性質があるんでしょうかね。

いかにもって感じのポップソングですけど、雰囲気がこの曲だけ違うので、アルバムの購入を検討されている方は注意してください。他の曲はゆったり、しっとりが多いですよ。

ちなみにPVに出演している女性はルイサナ・ラピラト。彼女のためにこの曲を書き上げ、出演を依頼し、その後結婚したそうです。なんというイケメン。

そのほか

このままだと全曲紹介してしまいそうなので、ピックアップは2曲にしておきます。

あとの個人的なお気に入りは、8曲目の『Heartache Tonight / ハートエイク・トゥナイト』

これはイーグルスの名曲のビックバンドアレンジですね。ノリノリです。

7曲目の『Hold On / ホールド・オン』

オリジナル曲の方が明るくわかりやすくて筆者は好きですね。カバー曲はちょっと懲りすぎてる印象。過去の名曲にそこまで思い入れがないからそう感じるのかもしれませんが。

3曲目の『Georgia On My Mind / わが心のジョージア』

筆者は音楽を聴く際にまったく曲名を見ないことが多いので、これが急に流れてきたときはびっくりしました。なんでわが心のジョージアが入っているんだ、と。カバー曲ばっかりだということにその時初めて気が付いたんです。1、2曲目で気づけよ!って感じですけど。

まあ名曲なんで良いですね。落ち着きます。

最後に

大人な音楽が好きならば、聴いて損はないと思いますね。

すごくアダルティでオシャンティですので。

それにしても彼、いかにもショーシンガーといった風貌ですよね。テレビに出る歌手というよりは大きな舞台で生演奏をバックに歌っている方が似合う気がします。

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