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【映画の感想】『タイタニック』 これぞエンターテイメント!全てが最高峰の超傑作映画!

公開日: : 最終更新日:2014/06/06 映画 , ,

 

旅の青年と貴族の娘が織り成す、沈みゆく船での4日間の物語

 

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記念すべき第一報目の記事は皆さんご存知のこの映画。

筆者にとっては非常に思い出深い作品でして、 映画ってこんなに面白いんだ!
と幼い自分に強烈なインパクトを与えてくれた懐かしの映画です。

“とても有名”という表現では足りないくらい有名な映画ですが、案外見たことないって人も多いのではないでしょうか?

あえて今、感想を綴っていきたいと思います。

ジェームズ・キャメロン監督の言わずと知れた映画界屈指の名作「タイタニック」(原題:Titanic)

本作は、1997年に公開されたアメリカ映画で、「(初代)ターミネーター」「ターミネーター2」の監督でもある、ジェームズ・キャメロン監督作品。

近年では「アバター」が日本でも公開され、圧倒的な映像美を誇る3D映像が話題になりましたが、彼はその監督でもあります。

実は彼、全世界の興行収入ランキングを1位「アバター」2位「タイタニック」とトップを独占している超凄腕の人物なのです。

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生存者の回想から始まる導入部

物語は、タイタニック号と共に深海に眠っているとされる大きなダイヤモンドを見つけるために、トレジャーハンター達が潜水艦を用いて探索しているシーンから始まります。

タイタニック号とは、1912年にイギリスを出港したものの、アメリカ・ニューヨークへと航海途中に北大西洋沖にて氷山と衝突し沈没したという、実在した船です。
当時では世界最大の豪華客船であったタイタニック号には、実に2000人以上の乗員乗客が乗っており、その姿を一目見ようとイギリスでの出港には多くの人が詰めかけていたと言われています。

トレジャーハンター達の探索も一向に進まない中、タイタニック号沈没の生存者という女性から、一本の電話が入ります。
探索船に呼ばれたその老婆は、沈没するまでの4日間に起こったあらゆること、今ではだんだんと思い出せなくなってしまった彼女の思い出のすべてを、彼らに話し始めました……。

ここからタイタニックの物語が始まります。

回想から始まるストーリーにハズレなし!

というのは筆者の持論でして、もうすでにワクワク感がすごいんです。

何故沈没してしまったのだろう?どうして老婆はとても懐かしそうなのだろう?一体なにがあったのだろう?
と先が見たくて仕方がないという素晴らしい導入になっています。

王道ラブロマンス?パニック映画?

本編は、若かりし頃のレオナルド・ディカプリオ演じる”ジャック“と呼ばれる青年が、豪華客船タイタニック号の乗船チケットを手にするところから。

旅の貧しい青年であるジャックにはそんな豪華客船に乗るお金なんてもちろんありませんので、彼は賭けポーカーでチケットを手に入れ出航ギリギリで船に滑り込むわけです。

人生の幸運に浸りながら航海を満喫するジャック。
そんな彼が船上で運命的な出会いを果たしたのは、親に決められた婚約者と共に乗船していた上流階級の娘の”ローズ”です。

ケイト・ウィンスレット演じるローズは、敷かれたレールの上を淡々と進み続ける人生に絶望していました。
ローズが絶望のあまり船の甲板で身を投げようとしたところをジャックが止めに入ります。

このやり取りがとても面白く、二人の育ちの違い考え方の違い自分の人生をどう捉えているかが会話から伝わってきます。

この後、二人の距離はぐんぐん縮まっていき、身分の違う者同士のラブロマンスが加速していきます。

ところが、ローズの周りの人間に妨害され、二人の愛の雲行きが怪しくなってきたころ、タイタニック号が遂に氷山と衝突してしまいます。

ここから映画は一転してパニック映画へと様相を変えるのです。

浸水し傾いていく船、阿鼻叫喚の下流階級の乗客たち、我先にと救命ボートに乗り込む上流階級の人々。そのとき船長は、船員は、友人は、ジャックは、ローズは、婚約者は、乗客は……

それぞれの運命の一夜が幕を開けます。

ラブロマンスは必要か?

タイタニック号の批判の一つとして、”ラブロマンスが必要ない”と言われることが多いです。
タイタニックが実際に起きた事故であることから、事故を舞台にしたあまりに出来すぎたラブストーリーに拒絶感があるのでしょう。

筆者は前半のラブロマンスがあってこそのタイタニックだと思います。

身分の異なる二人が愛し合うというのは王道中の王道で、過去様々な作品で描かれてきたテーマです。
それをあえて取り入れることで、現実に起きた凄惨な事故を完成度の高いエンターテイメントとして昇華することに成功させています。

“王道の設定”というものは案外扱いが難しく、上手く表現しないと陳腐になってしまいがち。
タイタニックでは、何もかもが異なる二人が都外に惹かれあっていく過程を、一つ一つのエピソードを丁寧に積み重ねていきます
裸婦の絵、唾を飛ばす、大きな宝石、上流階級のパーティー、拳銃、女神の像、様々なギミックを印象的に散りばめながら、感情移入は深まります。

周りの人々の人物描写も秀逸で、ほとんどの人物に対して、観客がいい印象と悪い印象の両方を持つように、さりげなく掘り下げているのです。
陳腐になってしまったラブストーリーの典型例として、悪役がただの悪役でしかない場合があります。二人の愛を邪魔する人間が、ただ記号的に配置されるだけになってしまうのです。

悪役にも人間味を持たせることで物語に大きく深みが増し、命の危険にさらされたとき何を一番に考えるのか、クライマックスに向けて二人の愛を際立たせることに成功しています。

丁寧なラブロマンスから、怒涛のパニックへ。

ジェームズ・キャメロン監督の手腕が光ります。

ジェームズ・キャメロン 世界の終わりから未来を見つめる男

演技力の高い俳優陣と心に残るシーンの連続

一見リアリティが無いようにも見える設定を支えるのは演技派の俳優陣

そして彼らの演技が光る印象的なシーンの連続です。

タイタニックの完成度の高さは演技に支えられているといってもいいでしょう。

旅の青年”ジャック”を演じるレオナルド・ディカプリオ

「ギャングオブニューヨーク」「ディパーテッド」「シャッターアイランド」「インセプション」と数々の有名映画で主演をしている彼が、スターとしての地位を確立したのがこの「タイタニック」。

レオナルド・ディカプリオ 海外グラフィックアートパネル 木製 ポスター インテリアに

端正な顔立ちに加えて、表情豊かな高い表現力。文句なしの超映画スターです

彼の演技が最も印象的なのは、あるシーン。

ローズが救命ボートに乗り、タイタニック号から海へと下ろされていく中、船から優しく哀しげに見下ろすジャック。
彼の後ろには非常用の発炎信号が花火のように打ち上がります。

セリフのないシーンですが、スローモーションで映されるジャックの表情はとても美しく、その哀愁に心を打たれます
なかなかあの表情は出せません。必見です。

「人生は贈り物。無駄にはしたくない。どんなカードが配られても、それも人生さ。」

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貴族の娘”ローズ”を演じるケイト・ウィンスレット

これまでアカデミー主演女優賞を1度受賞し、6度のノミネートもされている実力派女優と言われる彼女。

「エターナルサンシャイン」「ネバーランド」などが挙げられますが、やはり代表作は「タイタニック」でしょう。

大きな写真、ケイト・ウィンスレット、静謐の横顔

勝気だが繊細な女性を、見事に演じています。
音楽とダンスを心から楽しんだり、悲しさのあまり啜り泣いたりと、感情の変化の激しい役を、ごく自然に表現できるというのは、やはり才能でしょうか。

船首でローズが両手を広げ、ジャックが支えるシーンは映画史に残る名シーン

ゆっくりと目を開けたローズが、私、飛んでいる!と声を上げます。
ジャックに支えてもらいながら、自分の意思で自由な人生を手にするという決心が、ロマンチックに描かれます。

ここの表情もまたすごい。感動が内側から湧き出ているいるのが伝わります。

「約束するわ。私、いつまでも、絶対にあきらめたりしない」

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脇役たちの名シーン

演技力に裏打ちされた名シーンは言い出したらキリがないくらいたくさんあります。

嫉妬に燃える婚約者、我慢してこそ大人になれると諭す母親、ジャックを応援する通称成金の女性、責任に押しつぶされる船長、傾く船でも演奏し続ける音楽隊、添い遂げそうとする老夫婦、しがみつきながらも教えを説く神父……

ぜひこれから視聴される方は、脇役ひとりひとりの心情も考えながら鑑賞されるとより一層楽しめると思います。

映画内では出番の少ない端役にもストーリーが存在しているのがこの映画のいいところです。

音楽とクライマックス

主題歌はセリーヌ・ディオンの歌う「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」。
CDは全世界で1500万枚以上売り上げたと言われる、超大ヒットです。

マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(タイタニック・愛のテーマ)

力強く高らかに響く歌声は、哀しくも希望を感じさせます。

エンディングが終わりスタッフロールでこの曲が流れた瞬間には、もう余韻に浸りまくりです。
この曲を聞くと物語を思い出して、感動が蘇るという人も多いのではないでしょうか。

この曲のメロディーを踏襲している劇中曲も名曲揃いです。

音楽も作品も良いというのはなかなか存在しないものなのです。

筆者はサウンドトラックを持っています。

最後に

脚本、演技、音楽、演出、すべてが良くできていて、これほど完成度の高いエンターテインメントは類を見ません

筆者が映画にハマるきっかけとなった映画として「タイタニック」を紹介いたしました。

ネタバレなしはやはり難しいですね。他にも言いたいことはたくさんあるんですが。

見たことのない人はぜひ一度、見たことのある人ももう一度鑑賞されてはいかがでしょうか。

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Comment

  1. タニックたい より:

    興味深いブログありがとうございます。

    あくまでもネタ半分ですが、アンチ的な事を書くので、申し訳ないです(^^;
    タイタニックは、「世間では名作と呼ばれているが、僕は興ざめした映画」第1位です(^^;

    以下ネタバレ含むみます。

    ディカプリオ演じるジャックは好きなんですが、ヒロインのローズの馬鹿女っぷりにとにかくイライラ。
    とにかくフラストレーションが溜まる映画というか。。。

    そう思う場面はいくつかありますが、
    その最たる場面は、ジャックとキャルがローズを避難ボートに乗せて降ろす最中に、ローズがタイタニック号に飛び移って戻った事。
    はっきり言います。
    「お前が戻って来なければ、ラストシーンでジャックは自分が板に乗れたぞ?」

    戻ってからラストまでの最中に、ローズがジャックを救う場面があれば、
    「あの時ローズが戻ってなければ、この場面の段階でジャックは死んでた」ってなる事で、
    「戻って来て良かった」と思えるのだけど、
    実際は戻ってからローズはひたすら足手まとい、お荷物。
    ひたすらジャックが守り続ける図式だけの一辺倒。
    ラストの板も、ローズが居るから譲るハメになったわけで、ローズが居なければ自分が乗れた。

    ちなみにキャルとジャックがローズをボートに乗せる場面。
    僕は男たちの「男の責任」を感じた。
    正確には覚えてないが、
    ローズ「ジャック、貴方をおいてはいけないわ」
    キャル「大丈夫、彼の乗るボートはあっちに確保してあるから」
    ジャック「そうなんだよ、俺のはあるから心配するな」
    的な会話があったかと思う。

    いがみ合ってどんなに大嫌いな相手でも、共通する愛する女性を守るために刀を鞘に納め、
    クチグラを合わせて共同した事に、「この男たちかっこいいぜ!」と思った。
    もしかしたらこの映画の中で最も感動しかけた場面だったかもしれない。
    ところが男たちのその「ザ・漢!」を台無しにするローズのカムバック!!

    なにしとんねん!この馬鹿女!!

    そして回想シーンが終わり、それを語っている老ローズ
    なんか美談のように語ってましたが、

    いや・・・あんたがジャック殺したんだぞ?気づいてないのか?
    あんたが大人しくボートに乗ってれば、逞しいジャックは自分だけなら生き延びれたぞ?
    あんたというお荷物のせいでジャックは死んだんだぞ?

    そしてよくよく考えたら美談どころか、
    「私は金持ちに求婚され、男前には出逢った日から命がけで守られた。若い頃はモテモテでブイブイ言わせてたぜ」
    って自慢武勇伝でしかないと解釈すると、そうとしか思えなくなってしまった(^^;

    そして孫娘。
    ジャックとの1度きりの契りで身もごった子供のさらに子供で・・・ならまだ感動もある。
    ターミネーターで、ジョン・コナーがカイルの息子だったように。
    しかし実際は、「いや、この子は別の男と作りました」かよ!!!!

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